年齢を重ねると、飲むお薬の種類や数が増えていくもの。「ちゃんと飲めているかな」「飲み忘れが心配」というご家族の声を、私たちはよく耳にします。この記事では、高齢者の薬の管理の難しさと、老人ホームでの服薬支援について、わかりやすくご紹介します。
なぜ高齢者の薬の管理は難しくなるのか
高齢になると、複数の病院にかかったり、持病が増えたりして、飲むお薬の種類が多くなりがちです。朝・昼・晩・寝る前と飲むタイミングもバラバラで、健康な方でも管理が大変になります。
さらに、加齢による物忘れや視力の低下が加わると、「飲んだかどうか忘れてしまう」「似た薬を間違えて飲んでしまう」といったトラブルが起こりやすくなります。飲み忘れや飲みすぎは、体調を大きく崩す原因にもなりかねません。特に、血圧や血糖値をコントロールするお薬は、正しく飲み続けることがとても大切です。
旭川市は冬になると雪や寒さで外出が難しくなり、薬局まで薬を取りに行くのもひと苦労、という声もよく聞かれます。こうした環境も、薬の管理を難しくする一因になっています。
ご家庭でできる服薬管理の工夫
まずはご自宅でできる工夫からご紹介します。少しの手間で、飲み忘れをぐっと減らすことができます。
- お薬カレンダー・お薬ケースを使う:曜日や時間ごとに薬を仕分けておくと、飲んだかどうかが一目でわかります。
- 一包化(いっぽうか)をお願いする:同じタイミングで飲む薬を、薬局で1つの袋にまとめてもらう方法です。「朝食後」などと印字してもらえるので、とても便利です。
- 飲む時間にアラームをセットする:スマートフォンや時計のアラームで飲み忘れを防ぎます。
- かかりつけ薬局を1つにまとめる:飲み合わせのチェックがしやすくなり、安全性が高まります。
それでも「一人暮らしで不安」「家族が遠方でサポートしきれない」という場合には、専門的な支援を受けられる環境を検討するのも一つの選択肢です。
老人ホームでの服薬支援とは
住宅型有料老人ホームでは、スタッフが服薬のサポートを行います。具体的には、決まった時間にお薬をお渡しし、きちんと飲めたかどうかを確認します。飲み忘れや飲み間違いを防ぐことができるので、ご本人もご家族も安心です。
私たちが旭川市で運営する「うらら」「セラヴィ豊岡」でも、一人ひとりの体調やお薬の内容に合わせたきめ細かな服薬支援を行っています。薬の種類が変わったときや、体調の変化に気づいたときには、かかりつけの医師や薬局と連携しながら対応します。
また、訪問診療や訪問看護と連携することで、通院の負担を減らしながら安定した薬の管理ができる体制を整えています。「雪道の通院がつらい」という旭川ならではの悩みにも寄り添えるのが、施設ならではの強みです。
薬の管理をきっかけに、暮らし全体を見直す
実は、「薬の飲み忘れが増えてきた」というのは、暮らし全体を見直すサインでもあります。食事や睡眠、日々の生活リズムが乱れていることも少なくありません。
老人ホームでは、服薬支援だけでなく、栄養バランスのとれた食事や、規則正しい生活のサポートも受けられます。お薬をきっかけに、より安心で健やかな毎日を手に入れられるのです。
ご家族にとっても、「ちゃんと飲めているだろうか」という毎日の心配から解放されることは、大きな安心につながります。
まとめ
高齢者の薬の管理は、種類の多さや物忘れなどが重なって、思っている以上に難しいものです。ご家庭での工夫に加え、老人ホームの服薬支援を活用することで、ご本人もご家族も安心して過ごせます。
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